水力発電所機器の保守点検・修理・改造・新設工事
水力発電所の定期的な点検
■一般に水力発電所は比較的厳しい環境下に設置されており、濁水による水車の磨耗や水質による腐食など様々な回転機特有の定期的なメンテナンスが必要とされています。
そこで、発電所の使用状況や過去からの発電所固有の持病などを、主治医となって製造メーカーとともに技術力を駆使して回復させるのがわれわれの仕事です。
定期点検には大まかに二種類あり、車に例えると法定点検(最低限の外部点検)と車検(内部点検)となっています。
対象機器
□水車・発電機
□付属装置
・入口弁
・入口弁
・励磁装置
・制圧機
・圧油装置
・潤滑油装置
・水車制御盤
・給排水ポンプ
・コンプレッサー
・装置に付随する配管・配線
・クレーン
水力発電所の機器・配管・配線ほか修理
■水力発電所では、水・油・空気・電気など、漏れてはいけないものを取り扱っています。
したがって、定期点検にあわせ必要な修理を実施しています。
また、メーカーにおける寿命部品の定期的な取替えや改良部品への設備更新なども実施しています。
水力発電所の新設・改造工事
■現在では、大型の水力発電所の開発についての新設・改造工事は完了となってきていますが、中小水力発電所はFit(再生可能エネルギー固定価格買い取り制度)の対象となり採算性を見込みやすくなったことから、開発のみならず既存の水力発電所の大幅改良により高効率の設備に更新、Fitの適合を受ける工事が最盛期になっています。
新設発電所については、電力会社のみならず自治体や用水組合、民間の多様な事業者が参入してきており、当社も製造メーカーとともにお客さまの声にお応えできるよう、新しい技術の習得や現場力向上に努めています。
また、発電所大幅改造によるFit適合を受けて、製造メーカーにおいて既存の水車発電機を高効率化することによる年間発電量大幅アップの実現に向けた取り組みが開始されたことから、今後益々の受注増が期待されています。